AI要約
ウルトラファインバブル(UFB)の検出に挑戦するシリーズ第2弾では、磁界の変化を利用した可視化実験に取り組みました。気泡の存在による磁界の乱れを検出できるかを検証しました。果たしてUFBは見えるのでしょうか?
やること
前回に引き続き、ウルトラファインバブル(UFB)(旧ナノバブル)を発生させる洗濯機用アダプタの検証を行います。
今回は磁界(磁場)の変化によって検出できるかを試してみます。
この実験はblueqat株式会社と共同で行っています。
用意した装置
このように2本の塩ビ管でUFB発生アダプタをサンドイッチします。

UFB発生アダプタを通過する前を「前」、通過した後を「後」と呼ぶことにし、水を止めたときと流したときで磁界(磁場)が変化するかどうかを測定してみます。

もし「後」において止めたときと流したときで磁界が変化し、かつ、「前」ではそれが起こらなかったならば、UFBが測定されていると言えます。
「前」でも同様に磁界が変化するならそれは水の影響であって、UFBの影響ではないということになります。(発生していないか、もしくは測定できない)
参考文献
ウルトラファインバブルが磁化するとか分極するという話があったら教えてください(え?なんでこの実験したの?)
磁界やテスラ(T)とはなんぞや?はこちら。

磁界の測定にはこちらのスマホアプリを使用しました。機種はGalaxy S22で、スマホケースから外して磁石の影響を排除したつもりです。
結果
スマホのスクリーンレコードをYoutubeにアップしました。
S社の前→後。F社の前→後の順です。それぞれは水を止める→流す→止める→流す→止める、の5ステップになっています。止めたときと流したときで磁界に変化があるかどうかを見ます。「前」はネガコンで、ただの水でも磁界が変化するかもしれません。「後」がUFB水です。
おわりに
結果、前でも後でも、水を止めたときと流したときで磁界に(目で見てわかる)変化はありませんでした。ぱっと見て1μTの変化はなかったということです。
まずS/N比(シグナルノイズ比)がとても小さい。風呂場で実験したのですが、ノイズだらけでシグナルが(あったとしても)埋もれています。そもそもスマホを10cm移動させるだけで5μTくらい変化しました(大きな鏡の影響かな?)。身の回りのものは磁化されまくっているようです。
もっと小さな変化(0.01μTとか?)を測定しようとしたら、より感度が高いセンサーを使って、長時間測定して統計処理でノイズを乗り越える必要があるでしょう。
ということで今回の実験でもUFBが発生しているか確認できませんでした。相変わらずポジコンが用意できないので、「発生するか」と「測定できるか」の区別ができません・・・
次回に続きます。