やること
前回はファームウェアの準備をしました。
今回は基板に80個のキースイッチをはんだ付けする作業です!
PCBの到着
発注していたPCBが届きました!
かっこいい80%!回路設計が間違っていないか不安40%!合計120%!
ダイオード記号の向きが逆だったのはナイショ(次回修正します)
鬼のはんだ付け
背の低い部品からはんだ付けしていきます。まずは整流用ダイオード80個。
続いてキースイッチ80個ですが、スルーホールには遊びがあるため、そのままはんだ付けしていくとガタガタに歪んでしまいます。OUTEMUの赤軸です。
そこで3Dプリントで治具を作りました(圧倒的工夫)。
こうすればまっすぐぴっちり並んでくれます。
はい、80個付けました汗
いろいろな付け方を試していたら裏側が焦げたので無水エタノールでゴシゴシしました。まだ汚いけど。
美しい!!
動作確認
ファームウェア書き込み済みのラズパイPicoを取り付けて動作確認してみました。緊張の一瞬・・・!!
ふぉぉぉぉっぉおぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(脳汁リヴァイアサンに飲み込まれる音)
動画で3個同時押ししているのはアンチゴースト機能の確認です。ダイオードがないと4個目のキーが反応してしまいます。
ロールオーバー(同時押し)に関しては6キーまでのようです。USB接続だと規格上6キーロールオーバーが限界なので理論通りですかね?(製品で全キーロールオーバーのものはPS/2接続だったりメーカー独自の工夫が施されていたりするらしい)
おわりに
電気的な部分は完成しました。次回はスタビライザーをなんとかしないと・・・。
追記:続編こちら↓
蛇足
ところで「全キーロールオーバー」と「Nキーロールオーバー」はどちらが適切な表現でしょうか?前者は「全ての」、後者は「任意の」ですね?
数学の「全ての」「任意の」は命題によって同じ意味になることも、違う意味になることもあります。「全ての自然数は0より大きい」「任意の自然数は0より大きい」は同じ意味です。一方で、「6の全ての約数」「6の任意の約数」は違います。
「全キーロールオーバー」は文字通り全てのキーの同時押しを認識できます、という意味。しかし厳密に言えば、61キーのキーボードの場合、60キーの同時押しは認識しないかもしれません。でも普通は61キーができるならそれ未満もできるでしょ!空気読んでよ!
「Nキーロールオーバー」は任意のキー数の同時押しを認識できます、という意味。2キーも3キーも61キーも認識できます。でも、じゃあ61キーのキーボードで200キーの同時押しができるんですか?という話にもなります。そこは常識的に考えてN≦61でしょ!空気読んでよ!
どちらも聞き手に暗黙の仮定を強いているようでスッキリしない感じがしています。