やること
自作キーボード作りも佳境です。前回はスタビライザーの取り付けとキースイッチの簡易ルブを済ませました。
ここで少し寄り道です。
忙しい皆さんはこう思ったことでしょう。
PCB設計なんてできねーよ (^ω^#)
(#^ω^) もっと簡単に作れねーのかよ
分かります。そこで一つの魔改造アイデアが生まれました。
市販のメンブレンキーボードの基板を取り出して使えばいいのでは??
今回はこれを検証してみます。
コンセプト
メンブレン式キーボードの仕組みは以下のサイトを引用させていただきます。
「メンブレン」とは、英語で「膜」のこと。キーボードで使われる通常のメンブレンスイッチは、3層構造になっています。導電性のインクにより配線パターンが印刷された2枚の膜(ポリエステル製シート)で、絶縁を兼ねたスペーサー(厚さ100マイクロミリ程度)をサンドイッチ状に挟んだ構成です。そして、キートップを叩くと、ラバークリックの中央にある突起が、メンブレンの接点印刷部分を上から押し、接触して導通するという仕組みになっています。
出典:夢中レポート「親指シフト(14) Goldtouch Adjustable Keyboard (続々
この接点部分にメカニカルキースイッチをはんだ付けしちゃえばいいじゃん、というね。
はんだ付けは大変そうですが、キーマトリクス設計から基板(PCB)作成の工程までをまるごとスキップして出来の良い市販品に頼る。自作プロジェクトの成功率がぐっと上がるのではないかと。
メンブレンキーボードの分解
ジャンクのBluetoothメンブレンキーボードを買ってきました(300円)。今回はジャンク理由はないようですが、チャタリングするとかキーキャップが欠けてるとかなら影響がなくてちょうどいいと思います。
分解するとたしかに3層構造になっていました。基板は小さいです。
さっそく「1」のキーに対応する接点に銅線をはんだ付けすると・・・
シートが溶けるばかりで全然付きません!!(フラックス使ってます)導電性インクってこんな感じなんですね~
作戦変更
仕方ないので基板まで遡上してそこにはんだ付けすることにします。
シートケーブルはぶっこ抜いて、どこを導通させると「1」が入力されるか特定します。
おそらくCが列番号、Rが行番号ですね。C9×R6が「1」に対応していました。
キースイッチをはんだ付けして、自作のワンキーBluetoothキーボードができました。極性はないです。
動作確認です。
けっこうイケるのでは!?
さすがに全キーの銅線を繋ぐのはゴメンですが、テンキーくらいなら作れるんじゃないでしょうか?市販のメンブレンキーボードを改造した自作テンキー。いいですね~。キースイッチを固定するケースは適当に3Dプリントしてください^^
おわりに
BTOパソコンに付属する一番安いメンブレンキーボードなんかジャンクショップやメルカリで叩き売りされていますね。彼らの新たな可能性が見えました。
次回こそ本編のキーキャップ偏。お楽しみに。