12/9(月) 応用科学学会シンポジウムで自動運転に関する講演を担当します☆彡

7-66. 苦しんで作る自作キーボード「HARMAS2」発売開始

やること

基板から設計した完全自作キーボードが完成しました!😊😊

小規模ですが自作キットの販売を開始したいと思います!苦労して作ることでメカニカルキーボードの仕組みが分かりますし、壊れたときに修理できるようになります。長く使ってあげてください。都内で製作会も行いたいと思います。

なお発送までに3週間程度かかります(えー)

価格

自作キーボード「HARMAS2」作製キット:29,000円(税込み)

内容
  • 基板
  • アクリルプレート(3枚セット)
  • 底面シート
  • Raspberry Pi Pico
  • ピンソケット
  • USBケーブル
  • キースイッチ×77
  • キーキャップ×77(交換用:音量キー)
  • 整流用ダイオード×77

※キースイッチは赤軸、茶軸、青軸からお選びください。メーカーにこだわりがある場合はお知らせください。その他の希少なキースイッチのご希望もお気軽にお問い合わせください。ロープロファイル系は非対応です。

※キースイッチ、キーキャップ、整流用ダイオードは予備で多めに入っています

必要な道具
  • はんだ付けセット(はんだ箇所多いです)
  • ニッパー、はさみ
  • マスキングテープ(アクリルプレートの仮止めに)
  • 両面テープ(底面シートの接着に)

※ピンセットやリードベンダー(電子部品の足を曲げる道具)もあると便利です

注意事項・免責事項(必ずお読みください)

ある程度工作の経験がある方向けのキットになっています。作製の失敗は補償いたしかねます。はんだ付け作業でのやけど等も補償いたしかねます。材料が足りなくなった場合、特製の材料についてはご相談ください。その他の部品はAmazonや秋月電子さんでご購入ください。

仕上がりや打鍵音は作製者によって違います。

注文方法

お問い合わせフォームから必要な個数などをご連絡ください。お見積書と納期をお知らせしますので銀行振込にてお支払いください。発送までに3週間程度かかる場合があります。発注後のキャンセルはできません。学校や法人の場合は請求書払いも可能です。

独自のキー配列

独自の77キーの配列(物理配列)です。コンセプトは「JIS配列から離れすぎず合理的に」。キー割り当て(論理配列)はソフトウェアで自由に設定可能です。標準的なキー割り当てはこちらの図のとおりです。

主な特徴は次のとおりです。

  1. 学校教育でも使用できるJIS配列ベースの配列(初学者、中高生にもおすすめ)
  2. F1, F4を削除(使用機会がないため)
  3. F6, F7, F8を削除(無変換キーと役割が同じのため)
  4. Caps Lockを粛清(他のキーを割り当ててください)
  5. スペースキーを分割式に、また、FとJに対して対称に

キーキャップは予備の無刻印キー、音量UPキー、音量DOWNキーが付属するのでアレンジしてみてください。また、市販のキーキャップ(Cherry MX系)にも交換可能です。その場合はスペースキー付近が対応しないためご注意ください。不明点はお気軽にコメントください。

完成品写真

完成品のサイズは幅29.7cm、奥13cm、高さ2.2cmです。A4用紙の長さと同じにしてあるので通学・通勤のカバンにもちょうど収まります。基板が見えていいですね!

打鍵音へのこだわり

メカニカルキーボードの打鍵音は、「キースイッチが底打ちする音」と「それが筐体内で反響した音」が混ざったものです。高級なキーボードは本体の剛性が高く、内部に吸音材を詰めるなどして反響を軽減しています。「コチコチ」という心地よい底打ち音が楽しめます。一方、安いキーボードにはそういった対策がないため、底打ちによってメタルラックを爪で弾くような「ファーーーン」という金属反響音が聞こえます。詳しくは以下の記事もご参照ください。

このようなメカニズムを考えると、筐体にはぎっちりと板を詰め込み、空間を作らないことが理想的と言えます。また、本体の裏側に足を付けず、基板のたわみをなくすことも有効です。これらの設計によりこちらの動画のような打鍵音になりました(動画は赤軸です)。

苦しんで作る自作キーボード「HARMAS2」打鍵音(キット販売準備中)

作製マニュアル

近日公開

改造ポイントや注意点

「底面シート」はお好みでコルクシートやゴムシートに交換してみてください。打鍵感、打鍵音が変わると思います。

ラズパイのUSBコネクタはmicro Bです。スマホのデータ通信用ケーブルに交換可能ですので、お好みでマグネットタイプなんかにすると良いかもしれません。ただし、コネクタの先端がL字のタイプをお選びください(F9キーと干渉しないように)。

付属するラズパイは無線機能を持たない「Raspberry Pi Pico」です。腕に自信がある方は「Raspberry Pi Pico W」に交換するともしかしたら無線接続できるかもしれませんが、うまくいく保証はありません!

アクリルプレートは3枚重ねて使用しますが、それらをボンドやアクリサンデーで接着することはおすすめしません。おそらく汚いことになります。縁が気になる場合は透明なテープでぐるっと巻くとよいかと思います。

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Raspberry Pi / Arduino
この記事を書いた人

博士(理学)。専門は免疫細胞、数理モデル、シミュレーション。米国、中国で研究に携わった。遺伝的アルゴリズム信者。物価上昇のため半額弁当とともに絶滅寸前。

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