やること
前回に引き続き、キーキャップの反り対策をしていきます。
前回の実験で、キーキャップの表と裏を均一に乾燥させれば反りが防げそうだ、ということが分かりました。そんなことができる装置は持っていないので、今回は乾燥機を使わずに自然乾燥させてみます。
実験
前回の実験で、Y軸周りに15°回転させた時の積層痕が一番きれいだったため、キーキャップをY軸周りに15°回転させて配置します。サポート密度は低、中、高の3パターン用意し、違いが出るかどうか調べます。
プリント完了後、洗浄して自然乾燥させます。洗浄から2時間後、いずれも反っていますがサポート密度が高いものは反りが少ないように見えます。24時間後にはいずれもまっすぐになっていました。
乾燥は24時間で終了し、サポートを除去して二次硬化させました。
裏面の割れの数はこのような結果になりました。
サポート密度 | 低 | 中 | 高 |
割れの数 | 4 | 3 | 0 |
おわりに
サポート密度が高いほど通気性が悪い=反りやすい=割れやすいと予想していましたが、真逆の結果になりました。反りが少なかったサポート密度高のキーキャップは割れていないことから、反るから割れる、という予想は正しいようです。
前回と今回の実験から、
乾燥機で急速に乾燥させる場合は、サポートが少ない方が割れにくい
自然乾燥でゆっくり乾燥させる場合は、サポートが多い方が割れにくい
ということが分かりましたが、なぜこうなるのかは分かりませんでした\(^o^)/
理由は分からないなりに割れにくい処理方法は分かったので、今後は自然乾燥を採用したいと思います。