12/9(月) 応用科学学会シンポジウムで自動運転に関する講演を担当します☆彡

7-54. オリジナルキーボード作り(スタビライザー編)

やること

前回、はんだ付けが終わりました。

ここからも大変です。今回はスタビライザーの取り付けとルブ(潤滑)です。

スタビライザー

スタビライザーは横長のキーに取り付ける補助器具です。これによりキーの端を押してもキー全体が垂直に押し込まれるようになります。仕組みはググってください。

スタビライザーにもいくつかのタイプがあるらしいですが、そこまで決めていなかったので基板にレジンでくっつけることにします。

適当なジャンクキーボードから回収したスタビライザーを3組使います。(単品で買うと高いし3Dプリントも難しいという)

ShiftとEnterはよくある2U用のがそのまま使えます。スペースキーは規格外の3.5Uなので自分で鉄の棒を折り曲げます。シャープに折り曲げないと動作しないので、ちゃんとした工作器具でやったほうが良いですねこれ。今回はギリギリです。

レジンで取り付けできました。レジンの固化には以前に買った紫外線LEDを使いました。スタビライザーは機構が露出しているので直接シリコーングリスでルブできます。(ちなみにシリコンSiliconとシリコーンSiliconeは別物らしい。Siliconeをシリコンと表記する商品も多いらしい)

箱と底面

まずそもそも、PCBを箱に収めるつもりはありません(え?)。せっかく手作りするからむき出しの荒々しさを楽しみたいというが一つ。そしてもう一つの理由は静音化にあります。

メカニカルキーボード(メキ)から発生する音には次のものがあると考えています。

  1. キースイッチそのものの音(青軸のクリック音など)
  2. キーが基板に当たる音
  3. それが基板や箱の中で反響する音
  4. キーが戻って天井に当たる音
  5. それが基板や箱の中で反響する音

1と2はメキの打鍵感の主役なので必要です。

4と5は通常の使用ではあまり気にならないと思います。

したがってメキの静音化といえば主なターゲットは3です。

市販のメキは箱に入っているので音が反響します。また、底面に足が付いているので底板のたわみも反響に加担します。そこで反響を抑えるために箱と底板を丈夫にします。キーボード全体が分厚くなります。分厚くて打ちにくいからリストレストを購入します。なんかバカみたいじゃないですか?

反響を抑えるために箱を開けて中にウレタンフォームを詰める改造も有名です。販売時からそうしてくれればいいのに。

自作キーボードではなんでもできちゃうので、そもそも反響する要素(箱や底板)を使用しなければ良いという話。箱に入れない。底面に足を付けない。

100均で適当な板とコルクシートを買いました。

カットしてボルトで固定します。底面はベッタリと机に密着する形になります。

キースイッチはシリコーンスプレー(シリコンスプレーと書いてあるんだよなぁ)で簡易ルブしておきます。ルブするとキーが軽くなるのと、「1.キースイッチそのものの音」のうちプラスチックが擦れる「シュッ」という雑音が軽減されます。

動画

スタビライザーとキースイッチの簡易ルブの様子です。

オリジナルキーボード作り(スタビライザー・簡易ルブ編)

おわりに

あとはキーキャップです。キーキャップにもこだわりがありますので続編をお楽しみに。

追記:続編こちら↓

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この記事を書いた人

博士(理学)。専門は免疫細胞、数理モデル、シミュレーション。米国、中国で研究に携わった。遺伝的アルゴリズム信者。物価上昇のため半額弁当とともに絶滅寸前。

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