AI要約
遠隔測定アプリ「SnapScale」の精度検証では、手計測とアプリ計測で足長・足囲・第一趾高さを比較しました。結果、足長はほぼ差がなく、足囲と第一趾高さも約2mm程度の差で、靴選びや製造に利用可能な精度が確認されました。
やること
遠隔測定webアプリ「SnapScale」のベータ版無料テスト中です。(2025年2月末まで実施予定)
手計測とSnapScaleによるアプリ計測で3か所(足長、足囲、第一趾高さ)を測定し、手計測の値を正解値としてアプリ計測の測定精度を検証します。
事前知識
この記事は、SnapScaleを使ってみたいけど精度ってどの程度なんだろう?という方向けです。
そもそもSnapScaleって何?という方は、こちらをご覧ください。
検証準備
手計測とアプリ計測で測定位置がずれないように、足囲と第一趾先端に印をつけておきます。
足の動画を撮影します。今回の検証に使用する動画はこちらです。
動画を撮影したら、SnapScaleにアップロードして3Dに変換し、測定を行います。
こちらから今回のデータの測定が体験できます。
足長
手計測
スクライバーで足形を採り、足長を測ります。今回は、踵から第一趾先端までを足長とします。手計測の足長は22.98cmでした。
アプリ計測
手計測と同じ位置を測定します。アプリ計測の足長は23.03cmでした。
足囲
手計測
印をつけた部分をメジャーで測ります。手計測の足囲は22.19cmでした。
アプリ計測
印をつけた部分にマーカーを配置して測定します。アプリ計測の足囲は22.39cmでした。
第一趾高さ
手計測
ハイトゲージで印の位置の高さを測定します。手計測の第一趾高さは1.47cmでした。
アプリ計測
アプリ計測の第一趾高さは1.64cmでした。
手計測とアプリ計測の比較
各部位の測定値と、手計測とアプリ計測の値の差を表にまとめました。足長はほぼ差がなく、足囲と第一趾高さは約2mmの差でした。
手計測[cm] | アプリ計測[cm] | アプリ計測-手計測[cm] | |
足長 | 22.98 | 23.03 | 0.05 |
足囲 | 22.19 | 22.39 | 0.2 |
第一趾高さ | 1.47 | 1.64 | 0.17 |
JIS規格の靴のサイズは、足長は5mmごと、足囲は6mmごとの展開です。上記の結果から、靴選びや靴づくりにアプリ計測値を使用しても、手計測と遜色ない結果が得られると考えられます。
【参考】靴のサイズについて:https://fha.gr.jp/ashi/size#
おわりに
今回の検証は一例であり、測定精度を保証するものではございませんので何卒ご了承くださいませ。精度の高い測定結果を得るためには、適切な動画が撮影されていることが必要になります。以下の悪い例のように、測定対象がきちんと撮影できていないと、3Dモデルが不鮮明になって測定精度が落ちたり、部分的に3D化に失敗して測定不可能になります。
適切な動画を撮影していただき、SnapScaleをご活用いただければ幸いですᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ
測定精度が良い例
✓ゆーーーっくり撮影
✓ピントが合っている
✓被写体の色・形が分かる適度な照明
✓被写体が静止している
✓ななめ45度から撮影
✓被写体が常に動画に映っている
測定精度が悪い例
×素早く撮影
×ピントが合っていない
×暗すぎて見えない、明るすぎて真っ白
×被写体が動いている
×ほぼ真上から撮影
×被写体が隠れる瞬間がある