AI要約
Slackの無料プランでは過去90日間のメッセージしか閲覧できないため、3ヶ月ごとにログを保存する必要があります。本記事では、ログを保存する手順のうち成功したものを紹介します。定期的なバックアップで大切な情報を守りましょう。
やること
Slackのフリープランでは過去90日間の会話にしかアクセスできません。とはいえ有料版はそれなりに高いので、90日毎にログを保存しておく人がそれなりに多いです。
Slack公式がログをエクスポートする機能を用意してくれていますが、時間がかかる上にjson形式なので人間が読めるものではない。無料なのでしょうがないです。
そこでネット上のつよつよエンジニアたちが、簡単にエクスポートしたり人が読みやすい形式に変換したりするスクリプトを作ってくれています。ただ、Slackのアップデートによって使えなくなっていたりして、インストールを試しては失敗・・・で1日溶けます(溶けました)。User Tokenの発行が必須の方法も多くてこれもまた難しい。
ここではSlackのログ保存と閲覧でうまくいった方法を備忘録として残します。User Tokenは不要なのも嬉しい!
参考文献
結論、こちらの2つのGithubリポジトリを使用させていただきました。作者に感謝いたします。
①hfaran/slack-export-viewer
②rusq/slackdump/
①の説明に「②を使ってね」と書いてあるのでお友達なのだと思います。
実行環境
Slack公式の方法でログをエクスポートしても良いのですが、リクエストから準備完了までに時間がかかったり、しばしばバグってリクエストボタンが表示されないことがあります。なのでエクスポートに②を使用することにしました。
基本的な手順は①に書かれているとおりです。
PCの環境は以下の通り
- Windows10
- WinPythonでPython環境インストール済み(cmdにパスが通っている)
ワークスペースの認証
②>releases>「slackdump_Windows_x86_64.zip」をダウンロード
zipを展開し「slackdump.exe」を実行(不明な発行元だが無理やり実行)

Run wizard>Workspace>New>Browser Options…>Use Playwrightにチェックを入れる
Escで前に戻る
Login in Browser>Chromium
ワークスペースの名前(ai-fashion)を入力してエンター
Chromiumブラウザが立ち上がるのでメアド入力してログインする(確認コードなど)

Slackアプリが立ち上がろうとするがキャンセルして「ブラウザでSlackを使用する」をクリック(アプリ立ち上げてもOKだとは思う)

自動的にブラウザが閉じて「slackdump.exe」の方に「追加・選択されました」と表示される。

Escでトップメニューまで戻る。
※複数のワークスペースを認証すれば、どれをエクスポートするか切り替えることが可能
エクスポート
Export>Run Export
数分かかる。

成功したら「slackdump.exe」は閉じて構わない。
フォルダ内に「slackdump_20250221_002217.zip」のようなzipが保存されている。分かりやすいように「ai-fashion_20250221.zip」にリネーム。

zipを展開すると「ai-fashion_20250221」フォルダができる。zipの方は削除して構わない。

ビューワーで見る
①のgithubからダウンロードするものはなく、pip経由でインストールする。
pip install slack-export-viewer
適当な場所でcmdを開き、「slack-export-viewer」を実行してパスが通っていることを確認。

「ai-fashion_20250221」フォルダがある場所でcmdを開き以下を詠唱。
slack-export-viewer -z ai-fashion_20250221
ブラウザが立ち上がって閲覧できる。めでたしめでたし。
cmdを開くのが面倒であればメモ帳でバッチファイルを作成してダブルクリックしても良い。(※ただし「slack-export-viewer.bat」というファイル名にしてはいけない(1敗))
slack-export-viewer -z ai-fashion_20250221
pause
何が見られるか
パブリックチャンネルと自分が関わったDMが見られる。
貼られたリンクは生きている。(クソデカサムネイル)

アップロードされた写真や動画はグローバルリンク(Slackサーバ上へのリンク)になっているので、このブラウザでSlackにログインしていてかつ過去90日以内のものであればアクセスできる。

しかしそれでは意味がない。後に見ようとしたときにはリンクが切れている。
でもご安心を。アップロードしたデータは「ai-fashion_20250221」の中の「__uploads」フォルダにローカル保存されている。面倒ではあるがファイルIDを辿れば見られる。
おわりに
余談だが、Slackはフリープランに「過去90日制限」を付ける代わりにアップロード容量の制限をなくしました。なので1GBくらいの動画も遠慮なくアップすることができます。(なお、エクスポートが地獄になります)
以上、ケチな話ですみませんでした。お金がある人はプロプランを購入しましょう。