完成品のお披露目
今回は、木型の3Dモデルができるまでをご紹介します。
↓クリックすると3Dモデルが動かせます。
木型の3Dモデル
前回作成した足の3次元形状データを基に、木型の3Dモデルを作成していきます。
痛くない10cmヒールパンプスにするために、特に注意するのは下記の2点です。
・前滑りしないように木型の足囲を足のデータに合わせる。
・指が痛くないつま先の形状にする。
まずは、足のデータに合わせて、大まかな木型の形を作ります。
水色の部分が木型、グレーの部分が足のデータです。
次に、木型の足囲を、足のデータと合わせます。
足囲は、指の付け根の骨の周り(下の画像の赤い線の辺り)をぐるっと測ったときの寸法です。
モデルを赤い線で切って、矢印の方向から見た断面を確認しながら、木型の足囲を調整していきます。
次に、つま先の形状を決めます。
赤い線が足の輪郭です。
私は特に小指が痛くなってしまうので、小指の先端と靴の間に、ほんの少し隙間ができるような形状にしました。(青い丸で囲んだ部分)
親指は靴と当たっていますが、指の側面が広い面積で当たっているので、痛みはないはずです。
広い面積で当たるより、指先などがピンポイントで当たる方が痛みが出やすくなります。
かかとなども足のデータに合わせて整え、今回の木型は冒頭の3Dモデルのようになりました。
次回は、仮靴(試し履き用の靴)用の靴底とヒールの3Dモデルを作成します。