やること
以前、ChatGPTでNDA(秘密保持契約書)を比較チェックする方法を紹介しました。
ChatGPTにオリジナルGPTsを作って公開する機能ができたので、2通の契約書雛形を比較するGPTsをきちんと作って公開してみました。
準備
作る人も、使う人も、ChatGPT Plus(月額20ドルのプラン)に加入する必要があります。
作り方
GPTを探索する>GPTを作成する
Configureを選択して設定を記入し、保存>リンクを持つ人のみで公開リンクを取得できます。
また、設定アイコンから作者名表示の設定ができます。クレカ情報に基づく氏名かウェブサイトのどちらかを表示できます。ウェブサイトの場合は指示に従ってDNSレコードの設定を行います。
記入項目
Name
オリジナルGPTsの名前
Description
このGPTsの説明、使い方など
Instructions
GPTに対する指示文
- あなたはプロの法務担当者です
- 入力は2回あります
- 1回目の入力は契約書1です
- 2回目の入力は契約書2です
- 2通の契約書の差を出力してください
- 出力形式はこのようにしてください
- ただしこういうことに注意してください
Conversation starters(任意)
会話のスタートとして利用者がクリックできる選択肢を用意できる(複数可)。「あなたは何をしてくれるGPTなの?」「何を入力すればいい?」とか
Knowledge(任意)
ChatGPTに与えておける事前知識。商品リストを与えておいて問い合わせに使うとか
Capabilities
Web検索、画像生成、コードインタプリタの能力をONにできる
Actions(任意)
外部APIとの連携などの設定ができる。APIで最新の天気を取得するとか
完成
公開しました。使用するにもChatGPT Plusに加入している必要があります。
素晴らしいですね!
さいごに(独り言)
これまでは会話の最初に指示を与えるのが面倒でした。前のチャットに戻って指示文をコピーしてきて、それを与えるのに1キャッチボール消費していました。
オリジナルGPTsを用意しておけば、いきなりエンジン全開で構えていてくれるので何の助走もなく本題に入れます。非常に便利ですね。
ただ、社会問題が加速するような気もしています。私たちはSlackやDiscordで気軽な問い合わせを受けていますが、何の挨拶や説明もなしにいきなり「この記事のコードは公開してないですか?」と来て返答に困ることがあります。あれ?チャットボットと間違われてる?ってね。
機械と話しているのか、それとも人と話しているのか。より一層の意識が必要な時代だと思います(´・ω・)