はじめに
光造形3Dプリンターで中が空洞のモデルを造形すると、未硬化のレジンが多少は内部に残ることが想像できます。
どれくらい残るのか、実際に作って確かめてみました。
プリントする3Dモデル
こちらの球をプリントしてみます。
外径30mm、厚み2mmです。
プリントアウト
球をプリントアウトしました。
こちらの写真はプリント直後で表面に未硬化のレジンが付着している状態です。
中に空洞があるようには見えません。
半分に切ってみる
アルコールで洗浄して乾燥させてから、ノコギリで半分に切ってみます。
切り進めると、中から未硬化のレジンが溢れてきました。
半分に切れました。
未硬化のレジンが、左半分には目一杯、右半分にも6割ほど入っています。
切っている途中で溢れた分も含めると、球の内部は未硬化のレジンで満たされていたようです。
さいごに
光造形3Dプリンターで中空のモデルをプリントすると、内部は未硬化のレジンで満たされてしまうことが分かりました。
水中にコップを沈めてから逆さまにして引き上げると、コップ内部が水で満たされたままになるのと同じ現象が起きているようです。
とても長いものをプリントすれば、理論上は真空が作れます。