やること
前回は持ち運び可能なテクスチャスキャナを作りました。
これでコガネムシやCDが持つ「構造色」を撮ってみたいとずっと思っていました。残念ながらうちにコガネムシもCDもないので、「500円玉の透かし文字」と「クレジットカードのキラキラ文字」を撮影してみました。
参考文献
旧500円玉ですが透かし文字(透けてない定期)の仕組みは過去の記事をご参照ください。
新500円玉
8方向から光を当てて撮影します。
テクスチャデータ化して適当な面に貼ったものです。Alt+マウスドラッグで光源位置を変えることができます。
光源をぐるっと回したキャプチャ動画も置いておきます。
金属の質感はよく再現できていると思います。「JAPAN」と「500YEN」はギリギリ見えた印象です。このスキャナでは俯角45度で光が当たるのですが、500円玉はもっと20度くらいから当てないと透かしが見えない仕組みです。ちょっと残念。
クレジットカード
次にこちらのクレジットカードの銀色の部分を撮影します。お金で買えない価値がある。
顕微鏡で見た様子です。何やら特殊な加工がされているようです。
顕微鏡で構造色を観察した動画です。「Master Card」が動きます。
8方向から光を当てて撮影します。
テクスチャデータ化して平面に貼りました。
光源をぐるっと回したキャプチャ動画です。
「Master Card」はぼやけていて動きませんでした。これは驚きました。偽造対策で非常に特殊な加工がされているのかもしれません。光の角度の問題かもしれませんが。
おわりに
構造色がテクスチャデータで再現できるかのヒントになったでしょうか。いきなり応用から入ってしまったようなので基本のCDはやっておきたいですね。