4/14(日) 足・靴・木型研究会「第2回研究集会」を開催します☆彡

10-5. 【1足目】3Dプリンターで木型をプリントアウト

木型の3Dプリント

3Dプリンターで木型をプリントアウトしていきます。
使用する3Dプリンターは下から樹脂を積み上げるタイプです。
積み上げやすさを考えて、かかとから出力していきます。

プリントし終わるとこんな状態です。

3Dプリンターの床部分に木型のかかとが張り付いているので、ぺりぺりはがします。

鉄板を付けて完成

木型の底面に鉄板を取り付けたら完成です。

この鉄板は、靴作りの「吊り込み」という工程において重要な役割を果たします。
吊り込みの工程では、かかと周りの革を靴底に釘でとめていきます。
この時、釘の先端が木型の鉄板に当たって曲がることで、靴底と革がかしめられます。

木型のてっぺんから出ている輪っかは、木型を靴から抜くときに引っ張るための針金です。
針金は靴底の鉄板とつながっています。

一般的な木型には、このような穴が開いており、この穴に工具を引っかけて、靴から木型を引っ張りだします。

問題発生

しかし、同じ構造の木型を3Dプリンターで出力してみたところ、引っ張る力に耐えられず、穴の部分が壊れてしまいました。
そうなると、木型が靴から抜けなくなり、かなり困った状況になります。
針金の輪っかのせいで見た目がかなり格好悪くなっていますが、木型が抜けないよりはマシです・・・
しかし、針金を取り付けるのが手間なので、この構造は改良する必要がありそうです。

次回から、仮靴の作製に入ります。

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