!!! サイト改修中のため表示が乱れる場合があります(1月末頃まで) !!!
3Dモデル / 3DCG

19-13. フォトグラメトリ、NeRF、3D Gaussian Splattingを比較してみた

やること

写真群から3Dモデルを再構築する手法として、過去に「フォトグラメトリ」「NeRF(Neural Radiance Fields)」を比較しました。また、最近になって「3D Gaussian Splatting」という手法も出てきました。

NeRFはニューラルネットワークを使用しているためGPUの恩恵が大きく、3D Gaussian Splattingはニューラルネットワーク不使用ですが激しい計算がGPUで高速化します。やはり最近の手法はGPUが実質的に必須です。古典であるフォトグラメトリは光沢や透け感のある物体が苦手なので、これらの新手法の実力がどれほどのものか改めて3つの技術を比較してみたいと思います。

使用した写真

質感が異なる5つの物体を撮影しました。

  • ねこのぬいぐるみ(もふもふ)
  • ACアダプタ(真っ白、ツヤツヤ)
  • 水の入ったガラスコップ(透明、反射)
  • ステンレス製ピッチャー(金属光沢、反射)
  • 鏡(反射)

低い角度から一周、高い角度から一周、合計108枚の写真を撮りました。自分の影や映り込みがないように注意しました。

フォトグラメトリの得手・不得手

復習としてフォトグラメトリの得手・不得手をまとめておきます。これらがNeRFと3D Gaussian Splattingで改善するかどうかに注目です。

結果

フォトグラメトリ

処理時間:14分
CPU: Ryzen 5 5600G, GPU: RTX A4500

※GPUも一応使っているようですが、CPUの比率が圧倒的

床とぬいぐるみの品質は非常に良いです。真っ白・ツヤツヤは苦手、透明・金属光沢は崩壊ぎみです。そして鏡の中に亜空間ができています!w

NeRF

処理時間:35分
使用サービス: Luma AI

※Luma AIのサービスは最近、NeRFに加えて3D Gaussian Splattingを行うようになったようです。内部ではおそらく別系統に分かれているので、おそらくNeRFのみの結果だとおそらく思います。
※ローカル処理しても同構成で30~40分程度と見積もっています(ソースなし)

こちらもフォトグラと似た傾向のようです。質感御三家はしっかり崩壊しているのですが、フォトグラのほうが輪郭がシャープに出た分ややマシか?といった印象。

3D Gaussian Splatting

処理時間:44分(convert 8分、train 36分)
CPU: Ryzen 5 5600G, GPU: RTX A4500

※GPUが唸ります。
※3D Gaussian Splattingの結果を見るには専用のビューアーが必要です。見えているリアルな点群データを取り出すことは(今のところ)できません。

さすがに写真ベースで表示しているだけあって(?)細部までくっきりです。真っ白、ツヤツヤ、透明、金属光沢もこれまでの常識を遥かに超えるクオリティ。鏡はややキツいですが崩壊はしていません。

この手法は撮影した角度とその中間の角度は十分に推定・補間されて高品質で見えます。しかし、そこから遠い角度に回すと急に視野にモヤがかかったようになります。点群データを取り出して後処理するといったことができないため、このモヤを取り除くことができません。

まとめ

見た目の再現だけなら3D Gaussian Splatting、点群データが欲しいならフォトグラメトリが良いのかなと思いました。よければ記事のシェアをお願いします。お疲れさまでした。

リアクションのお願い

「参考になった!」「刺激された!」と思ったらぜひリアクションをしましょう。エンジニアの世界はGive and Takeによって成り立っています。これからも無料で良質な情報にアクセスできるよう、Giveする人への感謝をリアクションで示しましょう!

この記事をシェアする

自身のブログ等で使用する場合は引用を忘れずに!

また、寄付も受け付けています。コーヒー1杯でとても喜びます(*˘︶˘*)

 Amazonでギフト券(アマギフ)を贈る

こちらのリンク から金額を指定してお贈りください。(デフォルトで10000円になっているのでご変更ください)

配送:Eメール
受取人:staffあっとvigne-cla.com
贈り主:あなたのお名前やニックネーム
メッセージ:◯◯の記事が参考になりました。など

のようにご入力ください。見返りはありませんのでご了承ください。

 Amazonで食事券(すかいらーく優待券)を贈る

500円 1000円 2000円 5000円 からお贈りください。

配送:Eメール
受取人:staffあっとvigne-cla.com
贈り主:あなたのお名前やニックネーム
メッセージ:◯◯の記事が参考になりました。など

のようにご入力ください。見返りはありませんのでご了承ください。

 その他、ギフト券やクーポン券をメールで贈る

デジタルのギフト券/クーポン券はメールアドレス(staffあっとvigne-cla.com)までお送りください。受領の返信をいたします。
紙のギフト券/クーポン券は 「郵便物はこちらへ」の住所 まで送付してください。名刺やメールアドレスを同封していただければ受領の連絡をいたします。
余った株主優待券等の処理におすすめです。
いずれも見返りはありませんのでご了承ください。

不明点はSNSでお気軽にご連絡ください

ビネクラのTwitter・Youtubeでコメントをください!


Slack・Discordの場合はこちらの公開グループに参加してShoya YasudaまでDMをください!


※当ブログに関することは何でもご相談・ご依頼可能です。

この記事を書いた人
Nakamura

専門は機械設計と3Dモデル。英国で義足の研究開発、国内で機械設計に従事。シューフィッター(プライマリー)、ファッション3Dモデリスト検定2級。週2で食べ放題。

タイトルとURLをコピーしました