AI要約
ImageJを用いて写真の「はめ込み合成」を暴きます。不自然な明るさや合成痕を可視化するお手軽な手法を紹介します。
やること
東京工業大学(新:東京科学大学)の博物館(資史料館)が毎月選定している「今月の一枚」。2025年3月はこちらの一枚でした。東工大のロゴにまつわる話ですね。

これに対して、
スライドが明るすぎるのではないか
という指摘がありました。うん、たしかに言われてみればはめ込み合成っぽい感じがします。
今回は、ImageJで画像解析することで「はめ込み合成」かどうか確認してみたいと思います。ImageJの練習におすすめです。
ImageJ
横長のROIを指定して「Analyze > Plot Profile」するだけ。30秒もかかりません。
まずはスライドの白背景部分の輝度値を見てみると・・・

完全なる 白(255, 255, 255) です。グラフではグレースケール化した輝度値しか表示されませんが、画像にカーソルを乗せると (255, 255, 255) であることがわかります。
旧ロゴマークの部分も見てみます。

白(255, 255, 255) からの 黒(0, 0, 0) からの 白(255, 255, 255)。一点の曇もない。
結論、これは「はめ込み合成」です。プロジェクターで投影したならこんなにパッキリとした色になることはなく、多少のゆらぎがあるはずです。もしシャッキリと白黒に分かれるくらいコントラストの高い写真を撮ったのであれば、三宅先生もガビガビの白黒になっているはずです。
おわりに
まあ、だから何なんだという ( ˘ω˘ ; )オチツケ
はめ込み合成したほうがキレイに見えるんです。
ちなみに、遠隔3D測定Webアプリ「SnapScale」のポスター上部にあるパソコン画面ははめ込み合成です(私がやりました)。雑ですが画面の反射を乗せる努力はしています、はい・・・

